◆『かもしれない』MV監督インタビュー 続
リ:今回映像の端々にも意味合いが含まれて結構難しいとは思うのですが、注目して欲しいポイントとしては強いていうなら1つは「服装」です。旅人っぽい服装というのが大前提であって。途中でしかたちゃん(Mio Shikata)の服と画角が変わっているシーンがあるんですけど。あれはちゃんと意味があって変化しているってところで、そもそもこれは生まれ変わりの旅の物語であるってことを思い出して欲しくて。あのシーンが実は最後の(鳥居の)シーンと繋がっている。ちゃんと意味があって変わっています、ミスじゃないです(笑)。
ふ:私も最初パッと一校目の映像を見たときに「あれ、この服装が違うのっていいの...?」と思いました(笑)。でも多分みんな「あれ?」と気付くポイントではあるよね。ちゃんと意味がある変化だって気付くかは別として。
リ:そうですね。あともう一つ注目してほしいポイントは「最後のしかたちゃんの顔のマーク」です。主人公の二人は顔にセミコロンのマークがついているのですけど、そのマークのついている場所にも注目してもらえたらなと。マークの意味とかもぜひ調べてみてもらえたらいいなと思います。そしてこれは生まれ変わりの物語が大前提であるということを頭に置いてみてもらいたいです。
ふ:そうだよね、この大前提の部分はだいじだね。映像を見ただけだとわからない部分もあると思うから、今回この特設ページでのリチャード監督の言葉を読んでもらって、また改めて1回, 2回, 3回とMVを見てほしいね。
リ:ですね。どうしても意味がわからない知りたいって人は、DMに来てください。全部説明します(笑)。
か:ふふふ(笑)。
ふ:これはしっかり書いておこう(笑)。
リ:例えば二人の持っているアイテム…しゅんくん(Shun)が食べてる食べ物とか、飲み物を勧める場面で拒絶した理由やしかたちゃんが持っている星砂の意味だったりとか、表情とか。そういうところを見ていくと「違う出会い方をしたかった」というのは誰が思っていることなんでしょうね?っていう。これはもはやラジオをとかで喋りたい内容ですね(笑)。
ふ:ほんとだね〜。
リ:もっと明確に喋ってもいいところは全然あるんですけど…。
ふ:そうね。このページではこのくらいの感じにしておいて、もっと明確に知りたい人にはインスタライブとかでそういう場を設けるとか…?
リ:導線にするのですね(笑)。
ふ:そうそう、誘導(笑)。もっと知りたい人はインスタライブへ!
リ:でもそういうことですよ、深みにハマっていって下さいって思う(笑)。
ふ:それができる作品だよね。
リ:あとは、あの車。なぜあの文明の中で乗っているのかとか。車というアイテムを登場させること自体、そもそものモチーフがあるので…旧約聖書を調べて下さい!(笑)。言ってしまえば方舟の話です。ちょっと神話っぽいと言えばそうだし、SFとも言えるというか。意外と飛躍させた発想が正しかったりするんですよ。アダムとイブとかを考えてもらえると、映像に出てくる食べ物の役割ってなんだったのか?というところで繋がるかと。
ふ:なるほどね。そしたら今度はキャスト・スタッフの皆さんについて聞きたいですねぇ。